第62回よさこい祭り

今年の夏も暑かったのですが、とりわけ東京（と関東地方）が暑かったという印象です。猛暑日の連続日数の記録を更新し続けていました。そのせいか、高知に来てやや和らいだという感覚を持ちました。特に、夕方になると風が涼しく、クーラーなど要らないくらいです。巷間言われる地球温暖化の影響か、などと思ってしまいますが、考えてみれば皆がクーラーを使うから気温が上がるわけで、クーラーが普及していなかった私の子供の頃は、昼間の暑い時間帯をやり過ごせばそれなりに快適に過ごせていたものです。
（写真右／Art Wave×AZJ）

そんな暑くなった街でのよさこい祭りも、62回を数え、県外からもたくさんの踊り子をお迎えする状態になりました。果たして、高知の気候をどのように感じられたことでしょうか。天気は初日から良かったのですが、残念ながら最終日の夜に激しい雨が降り、参加者のみなさんは苦労されていました。事故が無くて良かったと思います。

昨年は悪天候のため中止に追い込まれた前夜祭ですが、今年は無事開催することができました。チームの方々が進行をするというフォーマットは2回目ですが、慣れてきたでしょうか。賞の授与が無くなったせいもあり、前夜祭は「競演」から「共演」になりました。アンケートでも、好意的な受け止めの方が多い結果になっています。
（写真左／T-Style）

さて本番では、私は昼間は追手筋に陣取り、夜は演舞場で撮影というパターンにしています。昼の部では、概ねよい天気に恵まれ、いろいろな趣向を凝らしたチームを見ることができました。ただ、見られなかったチームもあります。例えば、YOSAKOI.COMが贈る最優秀インプレッション賞に推した『TACYON』。新しいチームは追手筋本部競演場で踊るために、抽選で選ばれなければなりません。出場チームが増えた結果によるものですが、ひょっとすると「昼の部」と「夜の部」に分けるやり方にも限界がきているかもしれません。いつもの通り、小さな子供たちのチームが祭りの開幕を告げ、暑さを吹き飛ばしていきます。私も、撮影している最中は暑さを感じません。本番初日の夜は、高知城演舞場に行きました。ここはゆったり時間が流れるところ。私のお気に入りです。プログラムが無いので、次にどのチームが現れるか、全く分かりません（追手筋本部競演場と“緩く”連動しているので、ある程度は予想できますが・・・）。最近はストロボ無しで撮影し、会場の雰囲気を切り取るようにしています。2日目の夜は、中央公園演舞場に行きました。こちらは気合いが入った会場です。みなさん、全力で踊っていました。演舞の最初から最後まで見られるので、チームのキャラクターがよく分かります（追手筋では、チームが進行する関係で1チームあたり平均1分半しか見られません）。

最終日は全国大会の取材を追手筋で行い、後夜祭の取材を中央公園で行いました。全国大会の方は曇り空ではあったものの、天候に問題は無く、県外からのさまざまなチームと、受賞したチームの演舞をカメラにおさめました。ところが、後夜祭の方はあいにくの天気・・・どころか、土砂降りの雨の中の開催となり、最悪のコンディションでした。南国の暑さが似合う『かなばる』の衣装を着ている方が、寒そうに見えて気の毒でした。私は雨のあたらない場所に陣取っていたにも関わらず、翌日はノドの調子を悪くしてしまいました。踊り子やスタッフのみなさんは大丈夫だったでしょうか。
（写真右／ほにや）

ところで、来年（2016）から8月11日が休日（山の日）になります。今まで以上に踊り子と観光客のみなさんが来高されるかもしれません。いや、ひょっとすると高知県内の各地からも高知市を目指してくる可能性もあります。それをどのようにおもてなしするのか、関係者の知恵の絞りどころです。

第62回よさこい祭り日程

第62回よさこい祭り（高知）／踊り子募集情報2015

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